文献詳細
私の工夫—手術・処置・手順・48
文献概要
1.はじめに
直腸切断術—Milesの手術—は古くから施行されている術式である.最近は低位前方切除術が技術的にも比較的容易に行われるため,直腸切断術は減少傾向であり,直腸癌手術の20%程度と報告されている1).しかし肛門近くの進行癌もいまだ多く,また前方切除後の再発で直腸切断術が再手術として行われることもある.この手術合併症としては出血やイレウスが代表的であるが,それ以外に会陰創の感染が比較的高頻度で生じ,術後,痛みや長期入院を余儀なくされている原因になっている場合がある.この感染の頻度を減少させるために以下のように工夫した.
直腸切断術—Milesの手術—は古くから施行されている術式である.最近は低位前方切除術が技術的にも比較的容易に行われるため,直腸切断術は減少傾向であり,直腸癌手術の20%程度と報告されている1).しかし肛門近くの進行癌もいまだ多く,また前方切除後の再発で直腸切断術が再手術として行われることもある.この手術合併症としては出血やイレウスが代表的であるが,それ以外に会陰創の感染が比較的高頻度で生じ,術後,痛みや長期入院を余儀なくされている原因になっている場合がある.この感染の頻度を減少させるために以下のように工夫した.
掲載誌情報