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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻13号

1998年12月発行

臨床研究

上部消化管切除症例における後期ダンピング症候群とα glucosidase inhibitor(ボグリボース)の使用経験

著者: 八幡浩1 内田一徳1 丸林誠二1 浅原利正1 江草玄士2 土肥雪彦1

所属機関: 1広島大学医学部第2外科 2広島大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1603 - P.1607

文献概要

はじめに
 胃癌,食道癌の治療成績の向上に伴い,長期生存例におけるQOLが問題になってきた.これらの手術を受けた症例では,骨障害や早期ダンピング以外に後期ダンピング症候群を生じる1)ことがあり,術後のQOLを悪くする原因の1つとなっている.患者は後期ダンピング症状に対して頻回の食事摂取で症状の緩和に努めているが,完全には防止できない.通常は脱力感,冷汗などの軽い症状であるが,時には意識消失を生じることもあり,切実な合併症でもある.
 今回,筆者らは上部消化管切除後の患者における耐糖能と後期ダンピング症候群について検討し,後期ダンピング症状のある症例にα-glucosidase inhibitor(ボグリボース)を投与し,良好な結果を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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