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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻2号

1998年02月発行

文献概要

特集 食道・胃静脈瘤攻略法

EVL(内視鏡的静脈瘤結紮術)の適応と限界

著者: 吉田智治1 重光俊範1 竹尾善文1 原田捻也1 沖田極1

所属機関: 1山口大学医学部第1内科

ページ範囲:P.157 - P.162

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 EVLは簡便性,安全性に優れ,静脈瘤の荒廃効果も良好である反面,再発しやすいという問題点が指摘されている.内視鏡治療の選択肢はEVLか硬化療法か,あるいは両者のcombined therapyかであり,どう使い分けるべきかと治療法の選択に迷うことが多い.筆者らは,EVLの最もよい適応は食道静脈瘤の緊急出血例であると考えている.まず簡便で合併症の少ないEVLで止血し,肝機能を評価した後に,可能であれば硬化療法あるいはEISLを追加して静脈瘤の完全消失をはかる方法が合理的であると考えている.
 また孤立性胃静脈瘤の緊急出血例には,食道静脈瘤と同様の理由でEVLsを第一選択の治療法として施行し,止血後は肝機能を評価した後に可能であればEISLを追加して胃静脈瘤の完全消失をはかっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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