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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻2号

1998年02月発行

特集 食道・胃静脈瘤攻略法

食道・胃静脈瘤に対する直達手術—長期成績と現在の方針

著者: 高森繁1 大橋薫1 児島邦明1 深澤正樹1 別府倫兄1 二川俊二1

所属機関: 1順天堂大学医学部第2外科

ページ範囲:P.187 - P.192

文献概要

 教室において1979年9月から1997年9月までに食道・胃静脈瘤に対して565例の直達手術を施行した.累積再発率ならびに累積生存率に基づいた長期遠隔成績について検討を加え,直達手術に伴う問題点を述べた.
 硬化療法導入後は静脈瘤破裂の緊急例に対しては緊急手術は原則的に行わず,またChild B,Cの肝機能不良例に対してはより侵襲の低いHassab術を選択し,遺残静脈瘤に硬化療法を追加するというcombined therapyを行っている.しかし,IPH,EHOならびに肝硬変症であってもChild A症例のような長期予後が期待できるような症例に対しては,静脈瘤再発の少ない直達手術を積極的に選択すべきであると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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