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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻2号

1998年02月発行

文献概要

特集 食道・胃静脈瘤攻略法

手術を併用した食道・胃静脈瘤硬化療法

著者: 北野正剛1 板東登志雄1 吉田隆典1 松本敏文1 二宮浩一1 バータルドルゴール1 坪井貞樹1

所属機関: 1大分医科大学第1外科

ページ範囲:P.213 - P.215

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 硬化療法抵抗性の巨大食道静脈瘤に対して,比較的侵襲の軽い血行郭清術と術中左胃静脈へのカテーテル挿入による術後硬化剤注入を行うopen injection sclerotherapy(OIS)を紹介する.食道静脈瘤の根元である左胃静脈の領域のみを残して血行遮断を行い,次いで左胃静脈根部で結紮の後,6Frのビニールチューブを留置する.3〜5日毎に,硬化剤として5%エタノラミンオレートをカテーテルより左胃静脈を経て静脈瘤内に注入する.2〜3回の注入で完全塞栓され,硬化剤がもはや入らなくなった時点で終了する.本法は動脈の遮断と同時に静脈瘤の完全閉塞といういわば立体的食道離断と言える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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