文献詳細
文献概要
特集 自己血輸血の現状と将来展望
同種血輸血にかかわる諸問題
著者: 湯浅晋治1
所属機関: 1順天堂大学医学部輸血学
ページ範囲:P.285 - P.291
文献購入ページに移動 輸血療法にあたって重要なことは,安全性を確保し,有効かつ適正に使用することである.同種血輸血では感染症の危険は完全には回避できず,また一種の臓器移植であり,同種免疫や移植片対宿主病(GVHD),さらには免疫抑制作用など免疫学的副作用を来すことがある.したがって,これら一定のリスクを念頭に輸血を行うことが基本である.外科手術においては自己血輸血があるので,積極的な推進を図ることが必要である.
掲載誌情報