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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻3号

1998年03月発行

特集 自己血輸血の現状と将来展望

貯血式自己血輸血の現状と問題点

著者: 脇本信博1

所属機関: 1帝京大学医学部整形外科

ページ範囲:P.299 - P.306

文献概要

 貯血式自己血輸血は自己血輸血の中では最も一般的である.従来から指摘されてきた血液の保存期間の制約と採血後貧血からの回復などの貯血式自己血輸血の問題点は,採血・戻し輸血法の確立およびエリスロポエチンの開発により克服されてきた.ところが,消化器癌手術領域では貧血患者が多いことや術前の準備期間が少ないことなどからその普及が遅れている.
 癌患者では輸血後GVHDが多いことから,とくに同種血輸血を回避する必要がある.輸血療法について国民的注目が集まっている今,自己血輸血の普及のために医療従事者に自覚と自律性が求められていると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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