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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻4号

1998年04月発行

文献概要

特集 早期直腸癌診療のストラテジー

早期直腸癌に対するEMR(endoscopic mucosal resection)

著者: 磯本浩晴1 荒木靖三1 唐宇飛1 松本敦1 辻義明1 安永昌史1

所属機関: 1久留米大学医療センター外科

ページ範囲:P.413 - P.418

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 直腸早期癌に対する内視鏡的粘膜切除術(endscopic mucosal resection:EMR)について,自験例を中心に外科的立場から他の経肛門的方法と比較検討した.EMRはすべての大腸領域に施行されているが,上部直腸に多く,腫瘍径が10mm以下の比較的小さい病変に主たる適応が向けられ,形態分類では隆起型やLSTに多く,深達度はすべてm癌であった.直腸において最も多く行われた術式は直腸内視鏡下手術のTEMであった.EMRの適応としては腫瘍型15 mm以下の上部直腸に局在するsm1までの癌においては簡便性,安全性と低侵襲性の面から優先して行える方法であると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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