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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻4号

1998年04月発行

文献概要

特集 早期直腸癌診療のストラテジー

経肛門的局所切除術(peranal local excision)のストラテジー

著者: 前田耕太郎1 丸田守人1 内海俊明1 佐藤美信1 奥村嘉浩1

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部消化器外科

ページ範囲:P.419 - P.424

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 経肛門的局所切除術は,さまざまな局所切除術式のなかでも早期癌の根治性を損わない最も低侵襲な治療法として,さらに完全生検が可能なため切除した標本の病理組織所見で根治性を確認でき,不必要な腸切除を回避できる術式として特に有用である.経肛門的局所切除術のストラテジーを,従来行われている経肛門的局所切除術(従来法)と新しい開肛器と自動縫合器を使用した,より低侵襲な低侵襲経肛門的局所切除術(minimally invasive transanal surgery:MITAS)とを対比して,適応,手術手技について概説した.経肛門的局所切除はMITASにより,より低侵襲で全直腸の早期癌病変が適応となる手技に進展してきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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