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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻4号

1998年04月発行

文献概要

特集 早期直腸癌診療のストラテジー

早期直腸癌に対する経仙骨的切除

著者: 寺本龍生1 渡邊昌彦1 亀井秀策1 遠藤高志1 橋本修1 北島政樹1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.425 - P.429

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 直腸の早期癌はほとんどの症例が経肛門的に局所切除可能であるが,腫瘍が直腸S状部に及ぶものや,腫瘍径が大きくて経肛門的には完全切除が不完全になる場合に経仙骨的局所切除が適応とされる.内視鏡あるいは経肛門的局所切除後,さらに根治的追加切除が必要と判断された場合には,1群リンパ節を含めて切除可能な経仙骨的管状切除が適応とされる.本術式は直腸周囲の解剖学的関係を熟知して行えば術後の機能障害をきたすことがなく,容易で安全な応用範囲の広い術式である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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