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手術手技
腹腔側からみた鼠径・大腿ヘルニア手術の理解—特に解剖の簡略化について
著者: 三毛牧夫1 木村圭介1 清澤美乃1
所属機関: 1公立角館総合病院外科
ページ範囲:P.489 - P.493
文献購入ページに移動現在,ほとんどの手術手技が膜構造を基本とした外科解剖で解明されつつある.鼠径・大腿ヘルニアを考える場合も,この「膜からみた解剖」で考えることができる.
しかし,腹腔鏡下ヘルニア修復術の導入に伴い,通常,ヘルニア手術とは全く異なる視野の理解が必要となった.そこで,この2つの視野を統合するため,腹腔側よりみた鼠径・大腿部の解剖をできるだけ簡素化し,膜構造を用いない「骨組み」構造としてとらえることを考案した.この「骨組み」構造により従来のヘルニア修復術を表すとともに,新しいメッシュを用いたヘルニア修復術についても述べる.
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