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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻5号

1998年05月発行

特集 病態別補充・補正のFormula

出血傾向に対する血液凝固因子補充のFormula

著者: 角昭一郎1 矢野誠司1 仁尾義則1 田村勝洋1

所属機関: 1島根医科大学第1外科

ページ範囲:P.535 - P.542

文献概要

 外科的止血手技で対応できない出血傾向に対処するための基礎的事項をまとめた.まず止血・凝固の機構と出血傾向の診断について概説し,各疾患の病態とそれに対する血小板や凝固因子投与の目安となる計算式を示した.また,大量輸血時の血液希釈の問題,DIC治療の原則,ITPの術前処置の実際について述べた.周術期の出血傾向に対処するには病態の理解に立脚した適切な補充療法が必要であるが,その前提として確実な外科的止血操作が不可欠である.また,人血に由来する血小板・凝固因子製剤の使用に当たっては,適正使用に留意する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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