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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻6号

1998年06月発行

文献概要

特集 ここまできたDay Surgery

米国におけるDay Surgeryの現状

著者: 北浜昭夫1

所属機関: 1チューレン大学外科

ページ範囲:P.693 - P.698

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 米国の保険会社はHMO(Health Maintenance Organization)の導入により,多くの手術を経済的側面から外来手術でやるように要求する.それを拒否したり,合併症を併発する手術の頻度の高い医師との契約を破棄する.腹腔鏡下胆摘術は安全性,手術成績,経済性,早期社会復帰,患者の満足度の面から外来手術の典型といえる.わが国では虫垂切除やヘルニアの手術では腹腔鏡の使用は外科学会から標準の手術として認められていない.米国では血管の手術もplasty,stent,prosthesisが試みられている.また,温存療法が標準化している乳癌の手術や甲状腺も大部分が外来手術である.医師と病院に対する資格が厳しい米国では,住いの近くでも良い医療施設が選択できるし,術後在宅ケアも含め外来手術が容易に受け入れられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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