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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻6号

1998年06月発行

特集 ここまできたDay Surgery

上部消化管の諸病変に対するDay Surgery

著者: 夏越祥次1 愛甲孝1 島田麻里緒1 中野静雄1 馬場政道1 福元俊孝1

所属機関: 1鹿児島大学医学部第1外科

ページ範囲:P.699 - P.704

文献概要

 上部消化管のday surgeryの対象となるのは主として内視鏡治療である.術後の吻合部狭窄に対する拡張術,内視鏡切開,レーザー照射はday surgeryの適応である.ステントやプロテーゼ挿入は数日入院で対応可能と考えられる.内視鏡的粘膜切除術は病巣の切除範囲に応じて,1泊入院や数日入院で対応可能になる可能性が十分にある.いずれの場合にも,患者に対して説明と同意が完全に伝達,納得される必要がある.Day surgeryの適応を考慮する場合,少なくとも治療の本質を低下させることがあってはならず,安全かつ的確という医療の原点とcost benefitに基づいて決定されるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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