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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻6号

1998年06月発行

文献概要

特集 ここまできたDay Surgery

乳癌に対するDay Surgeryの適応と限界

著者: 稲治英生1 元村和由1 野口眞三郎1 小山博記1

所属機関: 1大阪府立成人病センター外科

ページ範囲:P.719 - P.721

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 近年,乳癌手術の縮小化に伴い,乳房温存手術対象例のごく一部ではあるがいわゆるday surgeryとして外来手術の形で行われることがある.Day surgeryで行う乳癌手術では腋窩郭清が不十分になるなど問題点がないわけではなく,安易に行うべきではないが,患者の心理的負担の軽減や医療経費の節減につながる利点も見逃がせない.現時点では微小乳癌や高齢者で郭清の必要がないときなどの特殊例に対象が限定されている.今後わが国においてもday surgeryを定着させるためには,専用病棟や専任スタッフなどの体制作りが必要となるであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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