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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻6号

1998年06月発行

特集 ここまできたDay Surgery

Day Surgeryを目指す内視鏡下甲状腺手術

著者: 石井誠一郎1 大上正裕2 有澤淑人1 大森泰1 納賀克彦1 北島政樹2

所属機関: 1川崎市立川崎病院外科 2慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.723 - P.727

文献概要

 内視鏡下外科手術は低侵襲のための従来の手術と比較して在院日数が短縮でき,また,美容上の観点からも満足すべき結果が得られている.これらの利点を生かして,筆者らは甲状腺疾患に対する前胸部アプローチ法による内視鏡下甲状腺切除術式を考案し,2例の甲状腺腺腫症例に対し内視鏡下手術を施行した.従来の甲状腺手術に遜色のない切除が可能であり,術後合併症も認めなかった.3時間を越える手術時間を要したが,熟練度,手技の工夫,新しい手術器具の開発がなされることにより改善されると考える.本術式は美容上の利点の追求ばかりでなく,甲状腺外科領域におけるday surgeryへの応用に発展していくことが期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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