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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻6号

1998年06月発行

文献概要

特集 ここまできたDay Surgery

成人鼠径ヘルニアのDay Surgery

著者: 平井淳一1

所属機関: 1原尾島病院外科

ページ範囲:P.729 - P.732

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 米国で主に医療経済的理由により始まったday surgeryは,1990年代には一般外科領域の全手術数の約50%を占めるようになった.一般外科手術症例のなかで最も多い鼠径ヘルニ手術では80%以上がday surgeryで行われている.一方,わが国の医療保険制度下では鼠径ヘルニア修復術のday surgeryによる医療費削減効果はそれほど大きくはない.したがって,筆者らは多様かつ効率的な医療を提供するという観点から,患者に選択肢の1つとしてday surgeryを示し,これを希望する症例に対して行っている.その結果は患者のQOLを損なうことなく治療が行え,満足度は高かった.Day surgeryの実施にあたってはインフォームドコンセントと外科医の意識改革とが不可欠である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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