icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻6号

1998年06月発行

特集 ここまできたDay Surgery

小児鼠径ヘルニアのDay Surgery

著者: 平川均1 横山清七1 上野滋1 田島知郎1 幕内博康1

所属機関: 1東海大学医学部外科

ページ範囲:P.733 - P.737

文献概要

 1986年から小児鼠径ヘルニアに対しday surgeryを導入し,問題なく継続している.今回筆者らのday surgeryシステム,術式の提示と,術後合併症の考察ならびに家族からのアンケート調査でday surgeryの利害について検証した.検討したのは1,155例で,day surgery 920例中224例(24.3%)に合併症を認めたが,発生率は入院手術例と同等であった.年齢別に合併症内容は異なり,学童に創離開,疼痛が多く,感染はない.乳児,幼児に発熱,嘔吐,下痢が発現しやすく,創離開は少ない,などが判明した.小児鼠径ヘルニアは小児外科医,麻酔科医,小児病棟一体のもと安全にday surgeryを行いうる疾患で,かつ家族の要望に応えうる医療形態である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら