文献詳細
癌の化学療法レビュー・2
文献概要
抗癌化学療法(以下,化学療法)に使用される薬剤には多くの種類があるが,それらを分類して整理しておくことは有用である.抗癌剤の作用機序を知ることにより,細胞動態との関係から薬剤を合理的に選択することが可能となり,また多剤併用療法に用いる薬剤の選択の根拠ともなる.さらに薬剤間における交叉耐性を考える場合にも有用である.
抗癌剤の分類としては一般に,アルキル化剤,代謝拮抗剤,天然抽出物(抗生物質,植物アルカロイド),ホルモン剤,およびBRM(biological response modifier)に分類される.アルキル化剤と代謝拮抗剤は殺細胞作用の機能を表現し,抗生物質,植物アルカロイドは薬剤の起源に由来している.これらの分類に従って抗癌剤の細胞周期上の作用機序,殺細胞作用様式,薬剤によって影響を受ける細胞周期の分類を表1に示した.
抗癌剤の分類としては一般に,アルキル化剤,代謝拮抗剤,天然抽出物(抗生物質,植物アルカロイド),ホルモン剤,およびBRM(biological response modifier)に分類される.アルキル化剤と代謝拮抗剤は殺細胞作用の機能を表現し,抗生物質,植物アルカロイドは薬剤の起源に由来している.これらの分類に従って抗癌剤の細胞周期上の作用機序,殺細胞作用様式,薬剤によって影響を受ける細胞周期の分類を表1に示した.
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