icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻6号

1998年06月発行

外科医に必要な耳鼻咽喉科common diseaseの知識・1【新連載】

難聴,耳鳴

著者: 小林一女1

所属機関: 1昭和大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.770 - P.771

文献概要

難聴
 1.疾患の概念
 難聴は外耳から中耳までの障害で生じる伝音難聴,内耳から中枢の障害で生じる感音難聴,両方の障害を持つ混合難聴に分類される.それぞれ急性に発症するものと徐々に進行する疾患がある.急性に発症する伝音難聴には急性中耳炎,外傷性鼓膜穿孔,外耳道異物など,感音難聴には突発性難聴,外リンパ瘻,メニエール病,ムンプス難聴,音響外傷,気圧外傷などがある.徐々に進行する伝音難聴には慢性中耳炎,耳硬化症などがあり,感音難聴では騒音性難聴,加齢によるものなどがある.急性に発症するものでは特に耳鳴を伴うことが多い.突発性難聴,外リンパ瘻,メニエール病ではめまいを伴うことが多い.その他側頭骨骨折では種々の程度の難聴を認める.自己免疫疾患,膠原病(RA,SLE,高安動脈炎など)に伴う感音難聴もある.今回は急性に発症する難聴を中心に解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら