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臨床報告・1
遺伝性球状赤血球症に対して腹腔鏡下胆摘,総胆管結石切石術,脾摘を施行した1例
著者: 川辺昭浩1 吉田雅行1 小林利彦1 礒垣淳1 伴覚1 数井暉久1 木村泰三2
所属機関: 1浜松医科大学第1外科 2富士宮市立病院外科
ページ範囲:P.793 - P.796
文献購入ページに移動遺伝性球状赤血球症(hereditary sphero-cytosis:以下,HS)は溶血性貧血,黄疸,脾腫を主症状とする先天性疾患であり,治療法としては脾臓摘出術が有効とされている.また,本疾患は高頻度に胆石を合併することが知られており,近年,腹腔鏡下胆嚢摘出術(laparoscopic cholecys-tectomy:以下,LC)が施行された症例の報告も散見する1〜3).
今回筆者らはHSに胆石・総胆管結石を合併した症例に対して,腹腔鏡下に胆嚢摘出術と総胆管結石切石術および脾臓摘出術を一期的に行い,良好な成績を得たので報告する.
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