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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻7号

1998年07月発行

文献概要

特集 分子生物学的診断は病理診断に迫れるか

遺伝子診断と病理診断の接点

著者: 安井弥1 田原榮一1

所属機関: 1広島大学医学部第1病理

ページ範囲:P.823 - P.827

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 遺伝子診断とは,病態の発生あるいは進展に関わる遺伝子異常を臨床検体について解析し,診断および治療の指針とするものである.遺伝子解析を行うことにより,癌の存在診断,良悪の鑑別診断,癌の悪性度診断,病型診断,遺伝性腫瘍のキャリアーの同定・発症前診断などを行うことができる.組織検体に対しては,病理診断と遺伝子診断を対比して総合的に行う分子病理診断が必要であり,われわれは実践導人し大きな成果をあげている.遺伝子診断と病理診断は,今後の診断の両輪であり,対峙するものではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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