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特集 分子生物学的診断は病理診断に迫れるか
遺伝子診断と病理診断の接点
著者: 安井弥1 田原榮一1
所属機関: 1広島大学医学部第1病理
ページ範囲:P.823 - P.827
文献購入ページに移動 遺伝子診断とは,病態の発生あるいは進展に関わる遺伝子異常を臨床検体について解析し,診断および治療の指針とするものである.遺伝子解析を行うことにより,癌の存在診断,良悪の鑑別診断,癌の悪性度診断,病型診断,遺伝性腫瘍のキャリアーの同定・発症前診断などを行うことができる.組織検体に対しては,病理診断と遺伝子診断を対比して総合的に行う分子病理診断が必要であり,われわれは実践導人し大きな成果をあげている.遺伝子診断と病理診断は,今後の診断の両輪であり,対峙するものではない.
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