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特集 分子生物学的診断は病理診断に迫れるか
大腸癌における分子生物学的診断の臨床応用の可能性と問題点
著者: 中森正二1 門田守人1
所属機関: 1大阪大学医学部第2外科
ページ範囲:P.869 - P.874
文献購入ページに移動 大腸癌の分子生物学的特性を利用して微小転移診断や流血中の癌細胞などの存在診断が試みられており,その実例を紹介した.しかしながら,分子生物学的診断自体が必ずしも癌細胞の存在を示すものでないこともあり,診断法の特徴や意義をよく理解して,診断結果を判断していく必要がある.また,分子生物学的診断自体,病理診断に替わるものでなく,単純に比較する事は不可能と考えられる.今後は,両者は互いに相補的な役割を持つものと考え,分子生物学的診断の臨床応用を考えて行くべきであろう.
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