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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻7号

1998年07月発行

文献概要

臨床報告・1

レゼクトスコープ下両側胸部交感神経遮断術を施行した手掌多汗症の1例

著者: 浅野満1 門倉光隆1 片岡大輔1 野中誠1 高場利博1 増田豊2

所属機関: 1昭和大学医学部第1外科 2昭和大学医学部麻酔科

ページ範囲:P.929 - P.931

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はじめに
 従来,胸部交感神経節切除術の際には,胸部交感神経への到達法として,腋窩開胸法,鎖骨上窩切開法,背部切開胸膜外法など比較的侵襲の大きな方法が行われてきた.近年,内視鏡下手術の普及は著しく,呼吸器外科領域でも,肺,縦隔,胸膜,横隔膜などの病変に対する診断や治療に広く用いられている.一般に胸腔鏡下手術では,観察孔1か所と処置孔1ないし2か所が必要であるが,本来,内視鏡的泌尿器科手術における経尿道的切除術に使用する切除鏡すなわちレゼクトスコープ(図1)を用いた場合には同一視野から観察と処置が施行し得るため,約8mmの皮膚切開創1か所のみで手術が可能である.また手掌多汗症に対する内視鏡下手術の需要も高まっており,今後さらに発展することが予想され,美容上にも有効であった症例を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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