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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻8号

1998年08月発行

特集 肛門疾患診断・治療のノウハウ

痔核の治療—保存的治療から手術まで

著者: 松島誠1 田中良明1 長谷川信吾1 鈴木和徳1 松村奈緒美1 馬場真木子1 鈴木裕1 柳田謙蔵1 松島善視1

所属機関: 1松島病院

ページ範囲:P.985 - P.990

文献概要

 良性疾患である痔核の治療は生活療法を含めた保存的治療を主体として行う.痔核の出血,疼痛は保存的治療でのコントロールが大多数の症例で可能であり,脱出もある程度のものまでは保存的に消失または軽快させることができる.これらの方法で効果がみられないものに対しては患者の希望によって手術を行うが,現在の半閉鎖なり完全閉鎖での結紮切除法はどのような痔核例にもほぼ対応でき,術者ごとに多少の技術的な違いはあっても完成された良い方法であると考えられる.この手技に熟練し,術後の合併症や疼痛コントロールに習熟すれば,痔核の手術は肛門の機能と形態を全く損うことのない,安心して施行できる手術の1つであるといえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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