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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻8号

1998年08月発行

遺伝子治療の最前線・14

TK遺伝子導入による癌治療—IL-2遺伝子共導入による効果増強

著者: 山口佳之1 高島郁博1 檜原淳1 峠哲哉1

所属機関: 1広島大学原爆放射能医学研究所腫瘍外科

ページ範囲:P.1063 - P.1066

文献概要

はじめに
 遺伝子工学の進歩により体細胞に遺伝子を導入し,細胞が本来有しない,あるいは低発現している機能を誘導・増強することが可能となった.この進歩は癌治療の研究にも多大な影響を与え,遺伝子導入による治療,すなわち遺伝子治療がまさに21世紀の癌治療として研究・応用されている.Thymidine kinase(TK)遺伝子を用いた治療戦略はその代表的なものであり,すでに海外では臨床応用もなされている.本稿では癌に対するTK遺伝子治療について概説し,教室の研究と合わせ,今後の方向性について検討する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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