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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻9号

1998年09月発行

特集 急性腹膜炎—病態と治療の最前線

Ⅰ.病態—最近の知見

2.腹膜炎とサイトカイン

著者: 広田昌彦1 野澤文昭2 岡部明宏2 柴田宗征2 大嶋寿海2 山崎勝美3 中川真英3 池井聰1 小川道雄1

所属機関: 1熊本大学医学部第2外科 2荒尾市民病院外科 3国立熊本病院外科

ページ範囲:P.1105 - P.1109

文献概要

 腹膜炎が高度であると,高サイトカイン血症やそれに基づく臨床所見であるSIRSを発症すること,その反応が高度であると臓器障害の発生につながること,炎症性サイトカインに引き続いて炎症性サイトカイン阻害物質の著明な誘導が起こるが,これは強い炎症反応をやわらげ,ホメオスタシスを保とうとする制御機構の一つであること,生体防御機構の発現にはサイトカイン反応が必須であること,などを述べた.サイトカイン反応は,本来,生体防御を司るものであることを認識して病態の制御を考える必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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