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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻9号

1998年09月発行

特集 急性腹膜炎—病態と治療の最前線

Ⅱ.治療法の選択とタイミング

2.急性腹膜炎周術期の抗菌薬療法

著者: 炭山嘉伸1 草地信也1

所属機関: 1東邦大学医学部外科学第3講座

ページ範囲:P.1125 - P.1128

文献概要

 消化管穿孔による腹膜炎の手術は,汚染手術または感染手術と呼ばれており,術後感染は高率である.このため周術期の抗菌薬療法は重大な意義がある.穿孔性腹膜炎では穿孔臓器によって常在菌が異なり,腹膜炎の起因菌が異なる.抗菌薬の選択には穿孔臓器と宿主の状態を考慮する必要があり,発症から数時間しか経過していない十二指腸潰瘍の穿孔例では第2世代セフェム薬でも十分な効果が期待できるが,下部消化管穿孔による腹膜炎ではカルバペネム系抗菌薬を術前から投与する場合もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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