文献詳細
臨床報告・1
文献概要
はじめに
腹膜偽粘液腫は腹腔内に多量の粘液物質の貯留を認め,可及的に粘液物質の除去を行ったとしても再発を繰り返すきわめて難治性の疾患である.本症の原発巣としては虫垂や卵巣が多く報告されており,結腸原発は稀であるとされている1).今回,筆者らは上行結腸を原発部位として発症した腹膜偽粘液腫の1例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
腹膜偽粘液腫は腹腔内に多量の粘液物質の貯留を認め,可及的に粘液物質の除去を行ったとしても再発を繰り返すきわめて難治性の疾患である.本症の原発巣としては虫垂や卵巣が多く報告されており,結腸原発は稀であるとされている1).今回,筆者らは上行結腸を原発部位として発症した腹膜偽粘液腫の1例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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