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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻1号

1999年01月発行

文献概要

特集 乳癌の手術:最適化への論点 A.乳腺切除範囲のpros and cons

7.温存術後照射における補完的役割

著者: 山下孝1 古川雅彦1 中川昌之1 水谷章喜1 本田力1

所属機関: 1癌研究会附属病院放射線治療科

ページ範囲:P.49 - P.53

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 癌が発生した乳房を全て切り取る乳房切除術(乳房切断術とも呼ばれた)という早期乳癌に対する治療法が,標準的で最も良い方法として行われてきたが,癌の部分とその周囲を少し切り取り乳房をできるだけ残して,残した乳房に放射線治療する乳房温存療法の良好な治療成績が欧米で発表され,それに影響されてわが国でも行われている1,2).放射線治療を行う理由は,乳房を全て取るのではなく乳房を残すので,残した乳房に癌が再発しないようにするためである.乳房を残すことは美容上も形態上も患者の切実な希望である.最近話題になっているこの治療法について放射線治療の役割を中心に問題点を簡単に概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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