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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻10号

1999年10月発行

特集 消化管EMRの現状と問題点

3.食道病変のEMR

内視鏡内科医から見た適応とピットフォール—食道癌症例について

著者: 村田洋子1 鈴木茂1 林和彦2 吉田一成2 中村英美2 江口礼紀2 中村努2 井手博子2 高崎健2

所属機関: 1東京女子医大消化器内視鏡科 2東京女子医大外科

ページ範囲:P.1271 - P.1275

文献概要

 食道表在癌に対するEMRの絶対的適応は,リンパ節転移の少ない深達度m1,m2までとされている.すなわち,内視鏡にて,0—IIb型,0—IIa型(1〜2mmの白色隆起),0—IIc型(陥凹面が平坦,細顆粒状),大きさは3cm以下,2/3周以下の病変,超音波内視鏡(EUS)にて病変下に粘膜筋板が保たれているもの,明らかな転移陽性リンパ節がないものとしている.しかし,患者のリスクが高い場合は,深達度(m3,sm1)すなわち0—II型,EUSにてmmの破壊がわずかで,明らかなリンパ節転移がないものまで行っている.この場合は,なるべく一括で切除可能なものが望ましい.また組織所見によって追加治療(放射線療法,化学療法)を行っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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