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特集 薬物療法マニュアル Ⅰ.救急患者の薬物療法 2.精神・神経系
痙攣
著者: 町井克行1 葛原茂樹1
所属機関: 1三重大学医学部神経内科
ページ範囲:P.26 - P.28
文献購入ページに移動基本的な事項1〜3)
救急医療の痙攣発作の中で迅速な対応が必要なのは「てんかん重積」および発作が頻回に繰り返される「重積前状態」の2つである.全身痙攣が長時間持続すると咽頭・喉頭筋群の痙攣による呼吸筋の運動制限,分泌物による気道閉塞,骨格筋の酸素消費量の増加によって,脳が二次的に低酸素状態に陥ることにより非可逆的な脳障害を起こしたり,生命を脅かす場合がある.そのため,診断はもちろんであるが早期治療を速やかに,確実に行わなければならない.薬物療法に際しては,呼吸・循環抑制を生じる薬物を使用するので,十分な監視下で治療を行う.
救急医療の痙攣発作の中で迅速な対応が必要なのは「てんかん重積」および発作が頻回に繰り返される「重積前状態」の2つである.全身痙攣が長時間持続すると咽頭・喉頭筋群の痙攣による呼吸筋の運動制限,分泌物による気道閉塞,骨格筋の酸素消費量の増加によって,脳が二次的に低酸素状態に陥ることにより非可逆的な脳障害を起こしたり,生命を脅かす場合がある.そのため,診断はもちろんであるが早期治療を速やかに,確実に行わなければならない.薬物療法に際しては,呼吸・循環抑制を生じる薬物を使用するので,十分な監視下で治療を行う.
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