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特集 薬物療法マニュアル Ⅰ.救急患者の薬物療法 3.代謝・内分泌系
高熱
著者: 野村哲彦1 長谷川均1
所属機関: 1愛媛大学医学部第1内科
ページ範囲:P.55 - P.57
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発熱は主訴として最もよく見られる症状のひとつであり,多くの疾患で出現し,診断に苦慮する場合も多い.通常成人の体温は口腔内温で36.8±0.4℃であり,発熱の程度により37℃台を微熱,38℃以上を高熱と分ける.表に示すように発熱をきたす疾患は数多くあるが,感染症,悪性腫瘍,膠原病が3大疾患である。発熱患者を診察するときはまず迅速な全身状態の評価を行い,これらに対する処置を行い,次に発熱原因の追求をする.その結果に基づいて原因疾患の治療をするのが最終目標である1).
発熱は主訴として最もよく見られる症状のひとつであり,多くの疾患で出現し,診断に苦慮する場合も多い.通常成人の体温は口腔内温で36.8±0.4℃であり,発熱の程度により37℃台を微熱,38℃以上を高熱と分ける.表に示すように発熱をきたす疾患は数多くあるが,感染症,悪性腫瘍,膠原病が3大疾患である。発熱患者を診察するときはまず迅速な全身状態の評価を行い,これらに対する処置を行い,次に発熱原因の追求をする.その結果に基づいて原因疾患の治療をするのが最終目標である1).
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