文献詳細
文献概要
特集 薬物療法マニュアル Ⅰ.救急患者の薬物療法 5.呼吸器系
呼吸困難
著者: 相馬一亥1
所属機関: 1北里大学医学部救急医学
ページ範囲:P.64 - P.65
文献購入ページに移動基本的な事項
呼吸困難は一般的に呼吸仕事量の負荷に伴って感じられ,その受容体は化学受容器(中枢性,末梢性),肺内受容器(伸展受容器,刺激受容器,C線維),呼吸筋受容器が知られている.最も関連性が高いのは呼吸筋受容器と考えられている.換気の機械的障害は拘束性障害と閉塞性障害の2つに分類され,拘束性障害の特徴は吸気・呼気が最大に行えない状態で,肺のコンプライアンスの低下,正常肺組織の非換気病変による占拠,呼吸筋力低下あるいは呼吸筋麻痺,胸郭の運動障害によって生じ,臨床的には浅い速い呼吸となる.一方,閉塞性障害は気道閉塞・狭窄による障害であり,上気道あるいは下気道狭窄に分類される.原因は異物,炎症,腫瘍,気道攣縮,弾性力低下などである.
呼吸困難は一般的に呼吸仕事量の負荷に伴って感じられ,その受容体は化学受容器(中枢性,末梢性),肺内受容器(伸展受容器,刺激受容器,C線維),呼吸筋受容器が知られている.最も関連性が高いのは呼吸筋受容器と考えられている.換気の機械的障害は拘束性障害と閉塞性障害の2つに分類され,拘束性障害の特徴は吸気・呼気が最大に行えない状態で,肺のコンプライアンスの低下,正常肺組織の非換気病変による占拠,呼吸筋力低下あるいは呼吸筋麻痺,胸郭の運動障害によって生じ,臨床的には浅い速い呼吸となる.一方,閉塞性障害は気道閉塞・狭窄による障害であり,上気道あるいは下気道狭窄に分類される.原因は異物,炎症,腫瘍,気道攣縮,弾性力低下などである.
掲載誌情報