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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻11号

1999年10月発行

特集 薬物療法マニュアル

Ⅰ.救急患者の薬物療法 6.消化器系

吐血

著者: 外村修一1 小西敏郎1

所属機関: 1関東逓信病院外科

ページ範囲:P.78 - P.79

文献概要

吐血の概論
 吐血患者を救急で診察する場合,まず患者の全身状態を把握することが肝要となる,バイタル・サインをチェックし,出血性ショックに陥っている場合はその対策を優先する.全身状態の改善をはかりながら,同時に出血部位と原因疾患の検索を行う.その際,吐血の性状,疾患の既往などが出血部位と原因疾患を推測するうえで重要である(表1).
 全身状態が落ち着いたら直ちに緊急内視鏡を行い,出血部位と原因疾患を検索する.出血部位としては食道,胃,十二指腸が考えられ,原因疾患としては静脈瘤,潰瘍,急性胃粘膜病変(acute gastric mucosal lesion:以下,AGML),癌,Mallory-Weiss症候群などが考えられる(表2).出血部位と原因疾患,ならびにその程度に応じて治療計画を立てる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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