icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻11号

1999年10月発行

特集 薬物療法マニュアル

Ⅲ.周術期の薬物療法 2.緊急手術

特発性食道破裂

著者: 島田英雄1

所属機関: 1東海大学医学部外科

ページ範囲:P.172 - P.174

文献概要

基本的な事項
 特発性食道破裂の典型的な初発症状は飲酒後の繰り返す嘔吐に続発する激烈な胸背部痛,心窩部痛であることが多い.そのため,急性腹症や呼吸,循環器系疾患が疑われ検査が進められることもある.また,比較的稀な疾患であるため,本疾患を念頭に入れて検査が施行されないと診断に難渋する.早期診断は治療方針の決定,さらには予後にも関与してくる.このような経過で発症し,胸部X線検査,胸部CT検査で縦隔気腫,気胸,胸水が確認されれば食道破裂を疑い,水溶性造影剤(ガストログラフィン®)で食道造影を行い,造影剤漏出の有無を確認することが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら