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特集 薬物療法マニュアル Ⅲ.周術期の薬物療法 2.緊急手術
イレウス
著者: 山本康久1
所属機関: 1川崎医科大学消化器外科
ページ範囲:P.177 - P.178
文献購入ページに移動緊急手術の適応判断
腹痛,嘔吐を主訴とするイレウスの診断は比較的容易であり,本症と判断したならば経鼻胃管(Levin管),イレウス管(Miller-Abbott管)の挿入により減圧をはかることが原則である.ただちに開腹手術を行うべきか否かは主病巣となる腸管の血行障害の有無による.すなわち疼痛が強く,腹膜刺激症状を伴い,炎症所見がみられれば緊急手術を前提に準備する(表1).
腹痛,嘔吐を主訴とするイレウスの診断は比較的容易であり,本症と判断したならば経鼻胃管(Levin管),イレウス管(Miller-Abbott管)の挿入により減圧をはかることが原則である.ただちに開腹手術を行うべきか否かは主病巣となる腸管の血行障害の有無による.すなわち疼痛が強く,腹膜刺激症状を伴い,炎症所見がみられれば緊急手術を前提に準備する(表1).
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