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特集 薬物療法マニュアル Ⅲ.周術期の薬物療法 3.機能性病変手術
機能性副腎腫瘍
著者: 原尚人1
所属機関: 1筑波大学臨床医学系外科
ページ範囲:P.209 - P.211
文献購入ページに移動はじめに
機能性副腎腫瘍において診断,治療,術後管理に対し常に問題となるのは,厳密に片側性病変の腫瘍であるのか,両側性病変(主に過形成)であるのかの鑑別である.副腎病変によるCushing症候群では腺腫,癌とPPAND(primary pigmented adrenocortical nodular disease(dysplasia))やAIMAH(ACTH independent macronodular adreno-cortical hyperplasia)との鑑別,原発性アルドステロン症では単発の腺腫と結節性過形成との鑑別,褐色細胞腫の場合,単発の腫瘍(良性,悪性)かMEN type 2かを鑑別しなくてはならない.ここではまず,各々大多数を占める単発性の腫瘍について述べ,最後に両側性病変についてまとめて述べることにする.
機能性副腎腫瘍において診断,治療,術後管理に対し常に問題となるのは,厳密に片側性病変の腫瘍であるのか,両側性病変(主に過形成)であるのかの鑑別である.副腎病変によるCushing症候群では腺腫,癌とPPAND(primary pigmented adrenocortical nodular disease(dysplasia))やAIMAH(ACTH independent macronodular adreno-cortical hyperplasia)との鑑別,原発性アルドステロン症では単発の腺腫と結節性過形成との鑑別,褐色細胞腫の場合,単発の腫瘍(良性,悪性)かMEN type 2かを鑑別しなくてはならない.ここではまず,各々大多数を占める単発性の腫瘍について述べ,最後に両側性病変についてまとめて述べることにする.
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