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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻11号

1999年10月発行

文献概要

特集 薬物療法マニュアル Ⅲ.周術期の薬物療法 4.要注意状態の患者 特定薬物使用(療法)中の患者

降圧剤服用中の患者

著者: 清水哲1

所属機関: 1横浜南共済病院外科

ページ範囲:P.240 - P.242

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基本的な事項
 外科手術可能年齢の上昇に伴い,心血管系の合併症を持つ手術患者の数も増加している.中でも高血圧は程度の差はあれ,かなり多くの患者が持っている合併症の1つである.とかくわれわれ外科医は高血圧を狭心症や心筋梗塞といった合併症に比べ軽く考えがちであるが,その病態,薬歴をきちんと把握していないと思わぬ合併症に遭遇することになる.本稿では,降圧剤内服中の患者の術前,術中,術後の管理,薬物療法について述べる.
 高血圧の患者に対して外科医が自ら降圧剤を処方することはあまりなく,通常はかかりつけの内科医や紹介医によって処方されていることが多い.そのような内科医は年配の開業医から大学病院の若い医師まで様々で,降圧剤の使い方もそれぞれの医師が自分の使い慣れた薬を処方しているのが現状である.したがって,手術を行う外科医には古い薬から新しい薬までの幅広い降圧剤の基礎知識が要求される.そこでまず降圧剤の種類について概略をまとめておく.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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