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特集 薬物療法マニュアル Ⅳ.術後愁訴と合併症の薬物療法 7.消化器系
腹水
著者: 緑川泰1 幕内雅敏1
所属機関: 1東京大学医学部肝胆膵外科
ページ範囲:P.302 - P.303
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腹水は腹腔内に生理的限界を越えて液体が貯留した浮腫の特殊型であり,原因は多岐にわたる.腹水の性状,比重,蛋白濃度,Rivelta反応から漏出液と滲出液に大別される.治療は原疾患の治療に加えて,対症療法として安静臥床,経口摂取の制限,利尿剤,血漿蛋白製剤,新鮮凍結血漿の投与を原則とする.これらの保存的治療に反応しない難治性腹水に対しては腹腔穿刺,腹水の濃縮還元,腹膜頸静脈シャント(Le Veen shunt)などの治療を行う.
腹水は腹腔内に生理的限界を越えて液体が貯留した浮腫の特殊型であり,原因は多岐にわたる.腹水の性状,比重,蛋白濃度,Rivelta反応から漏出液と滲出液に大別される.治療は原疾患の治療に加えて,対症療法として安静臥床,経口摂取の制限,利尿剤,血漿蛋白製剤,新鮮凍結血漿の投与を原則とする.これらの保存的治療に反応しない難治性腹水に対しては腹腔穿刺,腹水の濃縮還元,腹膜頸静脈シャント(Le Veen shunt)などの治療を行う.
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