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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻11号

1999年10月発行

特集 薬物療法マニュアル

Ⅴ.悪性腫瘍の薬物療法

胃癌

著者: 山口浩和1 上西紀夫1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院消化管外科

ページ範囲:P.328 - P.330

文献概要

薬物療法の位置づけ
 胃癌は化学療法の効果の少ない癌であり,治療の第1は外科療法と考えられてきた.現在でも化学療法が外科療法を凌駕するものではないが,多剤併用療法の開発によって胃癌はchemosensitiveな腫瘍と認識されるようになってきた.切除不能な進行胃癌に対する化学療法の生存への寄与に関しては,1993年にMuradらがFAMTX療法で,1995年にPyrhonenらがFAMTX療法のmodifiedarmで無治療群と比較試験を施行し,化学療法が生存へ寄与することを明らかにしている1,2).進行胃癌の治療は外科療法でも限界があり,外科治療と化学療法との複合療法が期待されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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