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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻11号

1999年10月発行

特集 薬物療法マニュアル

Ⅴ.悪性腫瘍の薬物療法

結腸・直腸癌

著者: 小平進1 捨田利外茂夫1 野澤慶次郎1

所属機関: 1帝京大学医学部第1外科

ページ範囲:P.331 - P.334

文献概要

はじめに
 大腸癌の治療法の基本は早期癌,局所進行癌ともに手術療法であり,また,肝・肺転移巣,局所再発巣に対しても治癒的切除が行われれば,比較的良好な成績が得られている1).したがって,大腸癌に対して薬物療法,すなわち,癌化学療法が行われるのは,(1)治癒的切除時の再発防止を目的とした手術補助化学療法,(2)切除不能な進行・再発癌に対する化学療法ということになる.
 大腸癌化学療法に用いられる抗癌薬は5-fluo-rouracil(5-FU)が中心であり,本邦では5—FU誘導体(tegafur(FT),UFT, carmofur(HCFU),doxifluridine(5'DFUR))の経口薬も多く用いられており,その他,mitomycin C (MMC),Me-CCNU, CDDPなども用いられる.そして,近年は5-FUとleucovorin (LV),levamisole (LEV)などの併用も盛んに行われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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