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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻11号

1999年10月発行

特集 薬物療法マニュアル

Ⅵ.感染症の薬物療法 3.臓器・系統別感染症

創傷感染,熱傷創感染

著者: 橋本可成1 小野山裕彦1 高尾信太郎1 福本巧1 裏川公章1 安積靖友1

所属機関: 1大阪府済生会中津病院外科

ページ範囲:P.373 - P.374

文献概要

はじめに
 最近の抗生物質を含む抗菌剤,感染対策の進歩により創感染は減少しているが,完全に克服されたというわけではなく,ひとたび発症すると比較的長期にわたり患者および医療関係者を悩ませる合併症の1つで,さらに重篤な感染症や合併症を出現させる.抗菌剤の使用にあたっては予防的投与と治療的投与を明確に区別する必要があり,両者は根本的に異なる概念であるにかかわらず,その区別をつけないまま漫然と抗生物質の長期投与を続けることをよく見受ける.外傷治療における予防的投与とは受傷時に付着した細菌が組織内へ侵入し,増殖を開始する前に抗菌剤を投与し,これを防ぐことで,早期,短期間に十分量を投与することである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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