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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻11号

1999年10月発行

特集 薬物療法マニュアル

Ⅵ.感染症の薬物療法 3.臓器・系統別感染症

気道感染症,膿胸

著者: 長尾二郎1 炭山嘉伸1

所属機関: 1東邦大学医学部第3外科

ページ範囲:P.375 - P.378

文献概要

気道感染症と膿胸
 気道感染症には原因がウイルス主体のかぜ症候群などの比較的軽症のものから,MRSA,緑膿菌,真菌などを起因菌とした,主に院内感染に伴う重症肺炎,あるいは比較的若年者に増加傾向を認める肺結核症など,症状・病態・治療法などきわめて多岐にわたる疾患群が認められる.
 膿胸は急性期では試験的胸腔穿刺による原因菌の同定,感受性試験を行い,適切な抗菌薬の投与が治療のポイントとなるが,慢性に経過したもの,すなわち結核性では発症から6か月以上経過した場合,非結核性では抗菌薬による治療に抵抗し発症後4〜6週間以上を経過した場合には,膿瘍腔の浄化,死腔の閉鎖のために外科的治療が必要となることがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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