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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻11号

1999年10月発行

特集 薬物療法マニュアル

Ⅵ.感染症の薬物療法 3.臓器・系統別感染症

性感染症(STD)

著者: 小林晋也1 井川靖彦1 加藤晴朗1 西沢理1

所属機関: 1信州大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.395 - P.396

文献概要

基本的な事項
 淋疾,梅毒,軟性下疳,性病性リンパ肉芽腫の4疾患が従来性病として扱われてきたが,性行為によって感染する疾患は他にも多数あり,これらを含め性感染症(STD)と呼ぶ.多くは性行為により性器およびその用辺に付着した病原微生物の感染で発症する.病原微生物はクラミジア,ウイルス(ヘルペス,HIV,ヒューマンパピローマウイルスなど)など20種類以上に及ぶ.淋菌,クラミジアを原因とする尿道炎,子宮頸管炎が最も頻度が高く,また最近はクラミジアを含む非淋菌性尿道炎が淋菌性尿道炎の2〜3倍を占めている.性行為の多様化により,初感染部位が肛門直腸,口腔,咽頭である場合もある.STDの総数はエイズ防止キャンペーンにより減少傾向にあるが,クラミジア尿道炎は減少をみていない.以下,尿道炎,性器ヘルペス,尖圭コンジローマについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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