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文献概要
特集 薬物療法マニュアル Ⅶ.併存病態の理解と薬物療法 3.呼吸器疾患
慢性閉塞性肺疾患
著者: 山田浩一1 木田厚瑞1
所属機関: 1東京都老人医療センター呼吸器科
ページ範囲:P.424 - P.427
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慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pul-monary disease:COPD)は慢性気管支炎,肺気腫を包含する疾患概念であり,可逆性の乏しい閉塞性換気障害を特徴とする.
肺気腫は病理形態学的に定義されており,終末細気管支より末梢の含気空間が肺胞壁の破壊を伴い異常に拡大したものを指す.胸部X線像では肺胞破壊のために肺血管が減少し,しかし含気量の増加により透過性が亢進した過膨張の所見を呈する.対応するCTによる画像診断ではlow attenua-tion areaが散在し,一部にbullaを形成を伴っていることが多い.一般に患者はやせており,労作性の呼吸困難が強く,口すぼめ呼吸をしていることからpink pufferと呼ばれることがある.
慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pul-monary disease:COPD)は慢性気管支炎,肺気腫を包含する疾患概念であり,可逆性の乏しい閉塞性換気障害を特徴とする.
肺気腫は病理形態学的に定義されており,終末細気管支より末梢の含気空間が肺胞壁の破壊を伴い異常に拡大したものを指す.胸部X線像では肺胞破壊のために肺血管が減少し,しかし含気量の増加により透過性が亢進した過膨張の所見を呈する.対応するCTによる画像診断ではlow attenua-tion areaが散在し,一部にbullaを形成を伴っていることが多い.一般に患者はやせており,労作性の呼吸困難が強く,口すぼめ呼吸をしていることからpink pufferと呼ばれることがある.
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