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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻11号

1999年10月発行

文献概要

特集 薬物療法マニュアル Ⅶ.併存病態の理解と薬物療法 4.消化器疾患

門脈圧亢進症

著者: 蓮見昭武1 藤田順子1 松井英男1

所属機関: 1藤田保健衛生大学消化器外科

ページ範囲:P.432 - P.433

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はじめに
 門脈圧亢進症とは門脈系血行動態の異常によって門脈圧が異常に亢進した状態をいい,肝硬変症,特発性門脈圧亢進症,肝外門脈閉塞症などの疾患を基盤として生じる.
 本症では肝機能障害,腹水,脳症,食道胃静脈瘤,脾機能亢進症状,合併胃病変などの多彩な臨床症状を呈し,いずれも治療対象となる.しかし,これらの症状のすべてを同時に改善させ得る治療法は未だなく,肝移植術の導入,普及が期待されてはいるが,現在では個々の症状ごとにその改善を目標とした治療法が集学的に行われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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