icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻11号

1999年10月発行

特集 薬物療法マニュアル

Ⅶ.併存病態の理解と薬物療法 4.消化器疾患

急性胆嚢炎

著者: 島津元秀1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.480 - P.482

文献概要

基本的な事項
 急性胆嚢炎の発症機序としては一般的に,1)胆石,2)上行性感染などによる細菌感染,3)胆汁酸などの化学的刺激,4)胆嚢の収縮異常,4)胆嚢動脈の血行障害などが挙げられるが,最も頻度の高いものは胆石を伴う胆嚢炎であり,90%以上を占める.胆石胆嚢炎は胆石により胆嚢管が閉塞して胆汁うっ滞が生じ,それに胆汁成分の化学的刺激や細菌感染が加わって発症すると考えられている.胆石胆嚢炎では外科的な胆嚢摘出術が根治的な治療法であり,基本的には薬物療法は疼痛および炎症を抑えて危険な緊急手術を回避し,全身検索後に良い条件で待期手術を行うための一時的な治療と位置づけられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら