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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻11号

1999年10月発行

特集 薬物療法マニュアル

Ⅶ.併存病態の理解と薬物療法 8.膠原病(RAを含む)

膠原病(RAを含む)

著者: 縄田泰史1 高林克日己1

所属機関: 1千葉大学医学部第2内科

ページ範囲:P.514 - P.516

文献概要

膠原病とは
 1942年,病理学者のKlempererはそれまでの臓器別疾患とは異なり,結合組織を中心とする全身性の炎症性病変をきたす疾患として“diffusecollagen disease”の概念を提唱したが,「膠原病」の名称はこれに由来する.当初,1)全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE),2)全身性強皮症(systemic scleroderma),3)多発性筋炎(polymyositis:PM)/皮膚筋炎(dermatomyositis:DM),4)結節性多発動脈炎(polyarteritis nodosa:PN),5)慢性関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA),6)リウマチ熱の6疾患が挙げられたが,その後,溶連菌感染が原因のリウマチ熱は除外され,1)〜4)は「古典的膠原病」と呼ばれている.現在わが国ではシェーグレン症候群,ベーチェット病,混合性結合組織病,ウェゲナー肉芽腫症,大動脈炎症候群などの膠原病類縁疾患を含めて広義に「膠原病」と呼んでおり,欧米では「connective tissue disease,col-lagen vascular disease」などと呼ばれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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