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特集 薬物療法マニュアル Ⅶ.併存病態の理解と薬物療法 9.水・電解質異常
低・高カリウム血症
著者: 井上武明1 冨田公夫1
所属機関: 1熊本大学医学部第3内科
ページ範囲:P.520 - P.522
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成人の体内総カリウム(K)量は3,500〜4,000mEqであるが,細胞外液中のKは60〜80mEq(血清K濃度4.0mEq/l)と少なく,Kを多く含む食品の摂取により細胞外K濃度は著明に上昇する可能性がある.しかし,実際にはKの細胞内移動と尿中へのK排泄により細胞外K濃度が比較的一定に保たれる.したがって,K濃度の異常をきたす患者では,この2つの調節機構になんらかの異常が存在する.
成人の体内総カリウム(K)量は3,500〜4,000mEqであるが,細胞外液中のKは60〜80mEq(血清K濃度4.0mEq/l)と少なく,Kを多く含む食品の摂取により細胞外K濃度は著明に上昇する可能性がある.しかし,実際にはKの細胞内移動と尿中へのK排泄により細胞外K濃度が比較的一定に保たれる.したがって,K濃度の異常をきたす患者では,この2つの調節機構になんらかの異常が存在する.
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